データセンターS21
DCIMデータ統合
課題
DCIMはSNMP対応ですが、電源・冷却設備の半分はModbusやBACnetのため、ダッシュボードが不完全で、容量計画は推定に頼っています。
ソリューション概要
MILESGOゲートウェイがUPS、インテリジェントPDU、精密空調(CRAC/CRAH)、チラー、電力量計、温湿度センサーのデータをModbus RTU / Modbus TCP / BACnet/IPで収集し、SNMP / OPC UAとしてDCIM、NMS(SNMPマネージャー)に送ります。フィールド機器は既存のプロトコルと制御ロジックのままで、統合は専用コードではなく設定とポイント割付で行います。
標準的な対象範囲
- UPS
- インテリジェントPDU
- 精密空調(CRAC/CRAH)
- チラー
- 電力量計
- 温湿度センサー
プロトコル経路
Modbus RTU / Modbus TCP / BACnet/IP → SNMP / OPC UA
プロジェクトマネージャー向け実施チェックリスト
- UPS・PDU・空調の各機種のMIBファイル、SNMPバージョン、v3認証情報を集める。
- 各機器メーカーからレジスタマップとプロトコル資料を早めに入手する。資料不足は最も多い遅延要因。
- ポイント数(モデルごとに256/512/1024/2048点)とRS-485チャネル数で機種を選定し、約20%の余裕を持たせる。
- 設置前に現場外で設定を作成・シミュレーション(FAT)し、現地作業時間を短縮する。
- 設置前に、顧客のIT部門とIPアドレス計画およびVLAN・ファイアウォール設定を決める。
- アラームマトリクス(優先度、通知先、エスカレーション)を定め、SATで全アラームを端から端まで試験する。
- 設定バックアップ、ポイント表、IP計画、竣工図を引き渡し、運用者に簡単な教育を行う。
プロジェクト成果物
- 承認済みのポイント表とプロトコル割付
- ゲートウェイ設定ファイルとバックアップ
- IPアドレス計画とネットワーク図
- FAT・SAT試験記録
- 竣工図書と運用者教育
システム構成
フィールド層:UPS、インテリジェントPDU、精密空調(CRAC/CRAH)、チラー、電力量計、温湿度センサーをModbus RTU / Modbus TCP / BACnet/IPで接続。エッジ・統合層:MILESGOのプロトコルゲートウェイとエッジコントローラーを既存盤のDINレールに取り付け、各機器をポーリングし、値にタイムスタンプを付けてローカルに保存。上位層:DCIM、NMS(SNMPマネージャー)がSNMP / OPC UAとしてデータを受信。保守用のリモートアクセスはインターネットへのポート開放ではなくVPNで行います。
システム構成要素
- フィールド機器
- UPS、インテリジェントPDU、精密空調(CRAC/CRAH)、チラー、電力量計、温湿度センサー
- エッジ・統合
- MILESGOのプロトコルゲートウェイとエッジコントローラー
- 上位システム
- DCIM、NMS(SNMPマネージャー) (SNMP / OPC UA)
- ツール・試運転
- Webベースの設定、ポイント表のインポート・エクスポート(Excel)、現場外シミュレーション、現場診断ツール
ソフトウェアとAIの機能
- アラームノイズ削減と根本原因ごとの集約ロードマップ
- 負荷・使用量の予測ロードマップ
導入ステップ
- 1
現地調査とポイントリスト
機器、プロトコル、レジスタマップ、盤内スペース、電源、ネットワーク経路を洗い出す。
- 2
設計とポイント表の承認
全ポイントを接続先プロトコル・システムに割り付け、顧客と上位システム業者の承認を得る。
- 3
設定とFAT
ゲートウェイ設定を現場外で作成・シミュレーションし、承認済みポイント表で試験する。
- 4
据付と配線
ゲートウェイをDINレールに取り付け、RS-485・I/O・Ethernetを配線し、IP計画を適用する。
- 5
SATとアラーム試験
現場表示と値を照合し、全アラームと制御指令を端から端まで試験する。
- 6
引き渡しとサポート
設定バックアップ、ポイント表、竣工図書を引き渡し、運用者を教育する。
お客様にとっての価値
- メーカー別の画面ではなく、全サブシステムを1つの画面で把握
- 既存の制御プログラムを変えずに監視を追加
- 最適化と故障診断に使える信頼性の高いトレンドデータ
- オープンなインターフェース(BACnet、Modbus、OPC UA、MQTT、HTTP)で特定メーカーへの依存を回避